巨人のすねをかじる

心理学徒だったものの,読書日記的なものです。

書評:『自分を操る超集中力』

今回読んだ本

  • 書誌名:自分を操る超集中力
  • 著者名:メンタリストDaiGo
  • 発刊年:2016年9月16日 第7刷
  • 媒体種:紙書籍
  • 開始日:不明
  • 読了日:不明

自分を操る超集中力

自分を操る超集中力

800字感想コーナー

誤解を恐れず端的に言うと,ライフハック本にエビデンスを付けたような本でした。

読書家で有名なDaiGoさんが心理学を中心とした諸領域の本を読み,実験などで実証されている現象のうち,日常生活に活かすことのできそうな知見を拾い集めてきたという感じでしょうか。 それら,集めてきたTipsを「集中力」というトピックに合わせてまとめ直したのが本書という解釈です。

ここでは集中力をウィルパワーと読み替えて,ウィルパワーが筋肉と同じで使えば消耗するものの鍛えられること,ウィルパワーを十全に使い倒すためには鍛えるか節約するかの方略をとる必要があることが述べられています。集中力=ウィルパワーという図式が厳密に,心理学的に正しいのか,そのあたりがあいまいに論じられていないかは一考の余地があるとは思いますが。

とはいえ,すぐに日々の生活に活かせる数々の作戦はありがたいですし,この本の大部分が参考にしているであろう『意志力の科学』などは普通に生きていたらあまり手に取らないと思うので,本書のようなキャッチーでかつ心理学の知見を活かせるものには一定の価値があると思います。

本書からの主たる学びとしては,次のようなものがあるでしょう。

  • 集中力のドライバーとなる場所,姿勢,食事,感情,習慣,運動,瞑想を効果的に日々の生活に組み入れながら,意志力を必要なところに割けるよう節約できるところは節約するとよい
  • 生物としての人体のリズムを把握して,時間設計をしっかり行うことでパフォーマンスをより大きくすることができる
  • 集中できないことは必ずしも自分のせいではなく,適切な処置を行えば集中力を高めることができる

いずれも一定の効果が示された知見ですので,ただのライフハックと斜に構えて切り捨てず,有効活用していきたいですね。

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